■北アメリカ編10:アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ(37カ国目)
■機種:N172SP
■日時:2023.08.06
■概要:アメリカ・ピッツバーグからシカゴへ(約680km)
■ブリーフィング
今回はペンシルバニア州ピッツバーグからウエストバージニア州をかすめ、オハイオ州、インディアナ州を経てイリノイ州シカゴに向かう。
ウエストバージニア州は平均個人所得は万年ビリを争うが、全米トップクラスの犯罪率の低さを誇る。他州の人々からは「盗む物もなければ、山ばかりで逃げ切れない。ウェストバージニアで罪を犯すメリットはない」と、ジョークのネタにされている。「母の日」はウエストバージニアから定着。
オハイオ州は五大湖のひとつであるエリー湖の南に広がる。インディアンの言葉で「偉大な川」を意味する州。19世紀、ミシシッピ川─オハイオ川─エリー湖─オンタリオ湖と、メキシコ湾から五大湖までの水路が形成されて、水上交通網が急速に発展した。。やがて、水路につながる鉄道網も整備され、オハイオ州の人口は劇的に増加。現在ではアメリカを代表する工業地域。
奴隷解放運動に力を注ぎ、「地下鉄道」と呼ばれる組織が作られ、黒人を奴隷制度のないカナダへ逃亡させるための手助けを行っていた。
トーマス・エジソン、ライト兄弟、スティーブン・スピルバーグ、ニール・アームストロング、ジャック・ニクラウスらはこの州の出身。
ミシガン湖の東南に位置するインディアナ州は、「アメリカの十字路」と呼ばれるほど水陸空の交通網が発達している。特に陸路は複数のハイウェイが州内で交差しており、太平洋と大西洋の東西海岸、カナダからメキシコ湾までの南北を結んでいる。これらの道路は、西部開拓時代にはすでに整備されていたものが多い。インディアナポリスで行われるインディアナ州最大のイベント「インディ500」は、100年近い歴史を持つ。
ミシガン湖の南西部に縦長に広がるイリノイ州は、様々な民族が集うアメリカのなかでも、ひときわ多様な民族構成を持つ州である。多数の民族が混在しているからか、イリノイ州では一八四八年に早々と奴隷制度が廃止されている。奴隷解放に尽力した第一六代大統領エイブラハム・リンカーンは、人生の大半をこのイリノイ州で過ごし、州都のスプリングフィールドには彼の墓や家が残されている。
ニューヨーク、ロサンゼルスに次いで人口の多いシカゴには、イリノイ州の総人口のほぼ四分の一にあたる290万人が暮らしている。美術や音楽の町としても有名で、ダウンタウン周辺の壁には「プラザアート」と呼ばれる壁画や彫刻が描かれている。
音楽では特にブルースが深く根付いており、「ブルースならシカゴ」といわれるほど確固たる地位を築いている。もともとアメリカ南部で生まれたブルースだが、第二次世界大戦後にシカゴへ移民してきたマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフらによって「シカゴ・ブルース」の基礎が確立された。
■フライト・ログ
14:07、ピッツバーグ国際空港から出発。
オハイオ川の北側はイースト・リバプールというオハイオ州の町。南側はチェスターというウエストバージニア州の町。
■フライト・データ
・国名:アメリカ合衆国(37カ国目)
・出発空港:ピッツバーグ国際空港 KPIT
・滑走路:32
・標高:1204ft
・出発時刻:14:07
・国名:アメリカ合衆国(37カ国目)
・到着空港:シカゴ・オヘア国際空港KORD
・滑走路:22R
・標高:666ft
・到着時刻:17:29
・飛行時間:3時間22分(計140時間25分)